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Q.(しら)()が悩み。少しでも減らせる方法はある?

20代前半から白髪で悩んでいます。とくに昨年、部署を異動して仕事が忙しくなってから、さらにふえたような気がします。父も若いころから白髪があったとのことですが、これは遺伝なのでしょうか?少しでも白髪を減らせる方法があれば教えてください。

28歳/男性/愛知県

  • A. 遺伝的要因が大きいが、生活習慣改善やセルフケアで進行を軽減できる可能性も

     
    回答者/()(とう)()()()
    池袋駅前のだ皮膚科(東京都)副院長

一般的に35歳ごろから白髪が目立ってくることが多いですが、相談者のように20代から白髪が目立つ若白髪に悩む人もふえています。そもそも白髪とは、どのようなメカニズムでできるのでしょうか。毛髪は、毛根にあるメラノサイトが生成したメラニン色素が供給されることで黒髪になります。このメラノサイトがさまざまな原因で機能低下すると、毛髪にメラニン色素を取り込めず、白髪になってしまうのです。

通常、年齢とともにメラニン色素の生成が減少し、白髪が現れます。若白髪の原因は多岐にわたりますが、おもな要因に遺伝的な要素があります。親が若いころから白髪だった場合、若白髪になる可能性が高まります。そのほかにも食生活、生活習慣、ストレスなどが関与しているといわれています。

白髪ができるメカニズム

毛根にあるメラノサイトが生成したメラニン色素が毛髪に供給されることで黒髪になる。このメラノサイトの機能が低下すると、毛髪にメラニン色素を取り込めず、白髪になる。

白髪を予防するためには

白髪を予防するためには、亜鉛や鉄などのミネラル、ビタミン、たんぱく質などの栄養素を含め、バランスのよい食事を心がけることが大切です。喫煙も血行不良や体内の酸化ストレスを増加させ、白髪を引きおこす可能性があるので禁煙が推奨されます。紫外線も白髪のリスクとなるため、帽子や日傘、頭皮用の日焼け止めを使用し、紫外線から頭皮を守るとよいでしょう。
また、ストレスも若白髪の原因とされています。ストレスによって放出されるノルアドレナリンがメラノサイトの大元の幹細胞を枯渇させ、白髪を引きおこすことが最近の研究結果で明らかになっています。ストレスを軽減するためにリラクセーション法を実践するほか、良質な睡眠を確保し、適度な運動を行うことも白髪の予防に役立ちます。
さらに、頭皮マッサージやヘアケア製品の選択にも注意を払いましょう。髪の質や状態に合った適度な頭皮マッサージは血行を促進し、適切なヘアケア製品を選択することで、髪の乾燥やダメージを防ぎ、白髪予防につながります。

以上のように白髪の原因は多岐にわたり、加齢や遺伝的要因など避けられないものもありますが、食生活や生活習慣の改善、セルフケアの実践によって白髪の進行を軽減できる可能性はあります。日常生活での健康的な習慣の維持が、白髪対策にとって重要なのです。

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