健康情報

ストレスを抱えやすい心配性タイプ

「生きづらさ」を抱える人をタイプ別にして、その人の心がちょっと軽くなるヒントを紹介します。

一般的に日本人の多くは「心配性の遺伝子型」を持つといわれ、心配性な気質の人が多いようです。
心配や不安といった感情は、本来ネガティブなものではなく、その人にとって不利益だったり不快になったりすることを回避するための、生存戦略上の正しいサインです。心配や不安を行動力に変えることができれば、無用なトラブルを避ける慎重さや、責任感の強さにつながります。
一方で、「完璧にやりたい」「失敗したくない」という意識も人一倍強く、最悪な状況をイメージしては不安に陥り、自信が持てずに何も行動が起こせなくなってしまうことも。本来生きやすくするための感情である心配や不安が、生きづらさの原因になってしまうのです。

心配性タイプの人がラクになるヒント

  • 「なるようにしかならない」を受け入れる

    心配性タイプの人は、理想に対する願望が強すぎる傾向があります。そのため、これから起こる事象について、自分の想像・期待した結果と実際の結果が完全に合致しないのを極度に嫌がりがちです。しかし、現実はたいていそうはなりません。たとえ、そうなることがあっても、また次の事象に対して同じように考えてしまうためキリがなく、それが生きづらさにつながってしまいます。
    まずは、他人の失敗談を聴いてみるなどして、「望む将来と現実はたいてい異なる」ということを受け入れましょう。

  • 解決法を探さない

    心配や不安を感じたとき、つい手元のスマートフォンやPCで解決法を探していませんか?
    しかし、その解決法を実践して上手くいかないと、その後さらに心配や不安に囚われるようになってしまうので逆効果です。心配や不安を感じたときは、いったんその事象から心を離して、理屈を必要としない手先を使う単純作業に集中してみましょう。掃除や、梱包材をプチプチとつぶすなど、どの作業が一番自分に合うかを「上手くいったらラッキー」くらいの気持ちで、いろいろ試してみるのもよいでしょう。

監修:VISION PARTNER メンタルクリニック四谷 院長 尾林 誉史

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