健康情報
Q 歯みがきはいつ、何回するのがいいですか?
A 飲食のたびに、すぐに歯みがきをするのが理想です。
ふだん口の中のpH (ペーハー)は中性(7程度)に保たれていますが、飲食をすると、一時的に中性から酸性に傾きます。pH が5.5ぐらいになるとむし歯菌が出す酸で歯の表面のエナメル質が溶けだす「脱灰」が始まります。飲食後は唾液で中和されていき、一般的には30 分くらいするとまた脱灰しにくい値まで戻ります。
飲食後すぐに歯みがきを行えば、口の中の糖質がなくなり、細菌は酸を出すことができません。そのため、歯の表面ではグラフのように再石灰化※がすぐに始まり、理想的な状態になります。
※「再石灰化」とは?
細菌が出す酸で溶かされた歯の表面の無機成分(ハイドロキシアパタイト)が、唾液などの働きで再び歯の表面に形成され元の健康な状態に戻ることです。
口の中では歯を溶かす「脱灰」と、修復を行う「再石灰化」が繰り返されています。
監修 エンパシーデンタルクリニック院長 魚田 真弘