健康情報

9月は「がん征圧月間」
がん検診の重要性を知ろう

科学的根拠に基づいて
推奨されるがん検診

日本人は、生涯で約2人に1人ががんにかかるとされ(男性63・3%、女性50・8%)、男性の約4人に1人、女性の約6人に1人が、がんで亡くなっています。2023年にがんで亡くなった人は38万2504人にのぼり、1981年以降、がんは日本人の死因の第1位です。
日本対がん協会では、毎年9月を「がん征圧月間」と定め、がんに関する正しい知識の普及や、がん検診の重要性を訴える集中的な啓発活動を行っています。

  • 科学的根拠に基づいて推奨されている、胃がん、子宮頸がん、肺がん、乳がん、大腸がんの5つのがん検診は、受診によってがんの早期発見が可能となり、死亡率の低下につながることが示されています。これらは、対策型がん検診として位置づけられ、市区町村では、無料または少ない自己負担で実施しています。
    しかし、がん検診の受診率は低く、男性でもっとも受診率が高い胃がん検診(50~69歳)で53・7%、女性でもっとも受診率が高い乳がん検診で47・4%にとどまっています。

男女別 がん検診受診率の推移

一般的に、がんは早期に発見できれば治る可能性が高くなり、発見が遅れるほど治療は難しくなります。がんから命を守るためには、定期的ながん検診の受診が欠かせません。また、禁煙や節酒、適度な運動など、生活習慣の改善によって、がんのリスクを減らせることもわかっています。がんの予防のためにも生活習慣を見直しましょう。

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